WordPressの新規投稿画面・編集画面が真っ白けになったときの原因と対策

2020年8月24日

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ブログの更新をしようと思ってダッシュボードにログイン、そして「投稿」→「新規追加」と進んでみると、眼前に広がったのは一面の銀世界……じゃなくて何もない真っ白けの画面!?
今回はそんな現象がなぜ起きるか、もし起きてしまった時の対処法についてです。

「直前の行動」が異常の原因になっている場合が多いが…

かく言うわたくしも、この記事を書く当日に同様の「投稿画面真っ白け現象」に陥ってしまったわけですが、WordPressの画面が真っ白けになるのは、WordPressのプログラムのどこかでエラーが起こり、処理が途中で止まってしまったことを表します。

そして、こないだまで正常だったものが突然異常な動作を起こす時、多くの場合、異常が出る直前の行動が原因になっている場合が多いのです。

そこで直前に何をしたか思い返してみると……

  • プラグインをいくつかアップデートした。
  • テーマもアップデートした。
  • WordPress本体もアップデートした。

という3つの作業を行っていました。つまり、これらのうちのどれかが原因である可能性が大きいわけですが…。

原因別「投稿画面真っ白け現象」の対処法

WordPressに限らず、コンピュータで何か異常があった場合は、まずその原因を洗い出す必要があります。原因によって対処法も変わってくるからです。
そして原因を洗い出すためには、考えられる可能性を一つ一つ、片っ端から潰していく必要があります。
具体的には、可能性があるものを、いったん異常が起こる前の状態に戻して、正常に戻るかをチェックしていきます。

プラグインを全部無効化してみる

プラグインが原因と考えられる場合、まず全てのプラグインをいったん無効化状態にします。
プラグイン画面にて、全てのプラグインを選択状態にし、ドロップダウンメニューから「無効化」を選んで「適用」をクリックしします。

プラグインを無効化したら、投稿画面に戻ります。
もし投稿画面が正常に表示されたら、無効化したプラグインのどれかが原因ですから、一つずつ有効化しては投稿画面に戻り…を繰り返し、投稿画面が真っ白になったら、その直前に有効化したプラグインが原因ということになります。
可能ならば、そのプラグインをダウングレードしたり、似た機能を持つ他のプラグインに切り替えるなどの対処が必要です。

テーマをデフォルトのものに戻す

テーマの更新後に「投稿画面真っ白け現象」が発生した場合、テーマをデフォルトのもの(最初から入っているやつ。Twenty Twentyとか)にいったん戻してみます。
これで正常に戻れば、更新したテーマが原因なので、そのテーマの作成者に連絡し、しばらく別のテーマを使用するなどした方が良いでしょう。

わたくしのの場合、ここまでやっても原因の特定には至らなかったので、WordPress本体に原因がある可能性が出てきました。

ブラウザのキャッシュクリアも試してみる

そう言えば、対処法をいろいろ検索しているうちに、WordPressのサポートページの「問題解決のためのチェックリスト」というトピックを見つけていました。
このトピックには、以下のような記述があります。

キャッシュが問題に関係している場合があります。ブラウザのキャッシュを削除して再度試してみてください。また、WordPress のキャッシュプラグインを使用している場合はそれを停止し、キャッシュファイルをクリアして試してみましょう。

ログインしている場合とログインしていない場合で現象に違いが出るでしょうか。また、使用するブラウザを変えてみてはどうでしょうか。ブラウザに保存されている Cookie が関係している場合もあるので、それをクリアして再度試してみてください。

引用元:WordPress.org 日本語|問題解決のためのチェックリスト


どうやら、異常の原因がブラウザのキャッシュやCookie、ブラウザとの相性にある場合もあるようです。
ちなみにキャッシュとは一時的に保存されたWebサイトの内容のデータ、CookieとはWebサイトの訪問時に記録されたユーザーの情報データのことです。

というわけで、早速ブラウザのキャッシュとCookieをクリアすることにしました。(Google Chromeの場合、右上のメニューから「その他のツール」→「閲覧履歴の消去」です)
するとあら不思議!さっきまで一面の銀世界だった投稿画面がいつもの画面に戻りました。
どうやら、わたくしの場合、今回の「投稿画面真っ白け現象」の原因はブラウザのキャッシュかCookieかのどちらかにあったようです。

ちなみに、キャッシュとCookieをクリアしても正常にならない場合は、上記の通り、一時的に別のブラウザを使うのも有効です。(Microsoft Edgeしか使わないという方も、もしもの時のためにGoogle ChromeとかFirefoxとかダウンロードしておくと安心です)

もしかして、何かファイルいじらなかった?

少しWordPressに詳しい方は、「functions.php」や「.htaccess」というファイルを直接書き換えることでブログの細かいカスタマイズをすることもあるようです。
ただし、これらのファイルの編集の仕方を間違えると、「投稿画面真っ白け現象」などの異常が起こる場合もあります。
ファイルをいじる時は、あらかじめファイルをコピーして、変更前のファイルを残し、何かあった時はすぐに変更前に差し替えられるようにすると安全です。

WordPressのダウングレードをしなければいけない場合も……

ここまでやってまだ原因が特定できないか、原因は特定できたけど修正したくない(どうしても使いたいテーマやプラグインがある)という場合は、セキュリティ的にはあまりおすすめできませんが、WordPressのダウングレード(アップグレード前に戻す)を行う方法もあります。

ダウングレードをする場合、WordPressのサイトから最新の一つ前のファイルをダウンロードしてきて、自力でやる方法もありますが、通常はプラグインを利用すると簡単です。
具体的には、ブログでよく紹介されている「WP Downgrade | Specific Core Version」などがよさそうです。

大きい変更を加える時は慎重に

今回の場合、大事に至らなくて済みましたが、本来はアップグレードなどの大きな変更を加える時は、もう少し慎重に行うべきなのです。その点、わたくしは迂闊でした。

具体的に言うと、アップグレード前には以下の行動をとると安全性がアップします。

  1. アップグレード後に、多くのユーザーがバグで悩んでいないか情報収集してみる
  2. アップグレード前には、バックアップを取る

特に重要なのが、2の「バックアップを取る」です。バックアップを取っておけば、アップグレード後に大きな異常が起こっても、異常が起こる前の状態に比較的簡単に戻すことができます。

バックアップの取り方は様々です。FTPソフトを使って自力でやる方法や、プラグインを使う方法もあります。
レンタルサーバーの設定画面でバックアップを取れるようになっていることも多いので、お使いのレンタルサーバーのマニュアルやヘルプを確認してみるといいでしょう。